”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー
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月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)
8時30分~17時15分
”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー
◎東広島市黒瀬町在住 57歳 ◎居住歴:29年 ◎出身地:広島県 呉市
※2017年11月取材時
豊かな自然環境を求め、29年前に黒瀬町に移住。夫のがん療養のために取り組んだ食事療法の経験を生かし、2003年に玄米菜食の飲食店を開業。サブメニューで販売していたお菓子がヒットし、現在は菓子製造のみにシフトしている。
呉市の住宅地、東辰川町で暮らしていましたが、自然環境に恵まれた場所で子育てをしたいと思い、周辺地域をあちこち見て回りました。黒瀬町大多田で惹かれたのは、都市部では見られない広い青空。そこが気に入って、1988年に夫と当時小学生と幼稚園児だった2人の娘と、この町にやってきました。家から一歩出ると、山と田んぼと空が広がる世界。大自然に囲まれ、子どもたちはのびのびと育ってくれました。夫が勤務していた呉市広町まで車で30分ほどと、通勤にも便利でした。
2001年、働き盛りだった夫に末期のがんが見つかり手術。その後の1年半は、食事療法に家族一丸で取り組みました。夫が亡くなって8カ月後の2003年9月、その経験を無にしたくないと思い、玄米菜食カフェ「Amity」をオープン。体に良い物を作っている地元生産者と消費者のつなぎ手になりたいとの一念で、「食べるたびに体が喜ぶ」料理を提供。2009年からは「香木堂」として、かりんとうやプリンなど菓子の製造販売も開始しました。
東広島産学金官連携推進協議会が地元の優れた製品を認定する「東広島発!ものづくり逸品」に、2013年は酒粕かりんとうの詰め合わせ「酒蔵の香」が、2017年には「酒粕ぷりん」が選ばれました。現在、「自然の中で自然を作る」をモットーに、田園に囲まれた工房で7人の従業員と一緒に、事業拡大に向け奮闘中。おいしくて体にやさしい香木堂商品が、ものづくり逸品に認定されたことは、東広島のこの環境と無縁ではないと思っています。また、地産品を取り上げて応援してくれる、こういった制度が東広島市にあることも、事業にとってプラスです。私たちのようなチャレンジしている企業には、とてもありがたいです。
東広島市の魅力は、自然に恵まれているだけでなく、商業施設や医療機関、教育環境も整っていること。さらに広島方面にも呉方面にもアクセスが良く、通勤者にも利便性が高いまちだと思います。「住めば都」と言いますが、その地域の良さを知れば、さらに住みやすくなるでしょう。祭りや清掃活動など、自分から地域の輪の中に入っていくことも大切ですね。
こんなに近くに、歴史と風情を感じる場所があるのがうれしい。プライベートでもよく訪れます。
週に一度は通うスーパー銭湯。近くて便利。マッサージ機でのリラックスタイムが唯一の息抜き。