”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー
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月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)
8時30分~17時15分
”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー
◎東広島市西条町在住 26歳 ◎居住歴:6年 ◎出身地:広島市
※2018年11月取材時
広島大学1年の授業で、プログラミングの持つ可能性に気付いた北村拓也さん。大学4年の時、小学生から高校生を対象にプログラミングを教えるプログラミングスクール、(株)テックチャンスを設立。現在、全国に14校を展開している。
プログラミングと出合ったのは、大学1年の授業でした。ゲームはもちろん、スマホもパソコンもロケット発射も全てプログラミングされているのだと知った私は、その可能性に衝撃を受け「プログラミングを極めよう」と決意。独学でゲーム制作をするようになりました。
最初に作ったのは、将棋の定跡を覚えるためのアプリ「猫と覚える将棋の定跡」。友人と将棋を指して負けたことをきっかけに、1週間で開発したにも関わらず35,000ダウンロードを達成します。短期間で多くの人に楽しんでもらう経験を通じて、プログラミングは夢があり、自己実現の最強ツールであると確信しました。そして、「もっと早くプログラミングに出合っていれば」と思うと同時に、「子どもたちにもプログラミングを知ってもらいたい、スクールを開きたい」と強く願うようになったのです。
そんな時出会ったのが、広島大学在学時に学習塾を創業し経営者として10年のキャリアを持つ先輩、入江智史さんです。スクール運営は入江さん、私は教材の作成やHP制作などIT全般を担当する形で、2016年にテックチャンスをスタート、2017年3月に会社化しました。
同じようなスクールが存在しますが、その多くが論理的思考力の育成や、2020年の小学校プログラミング必修化対策にとどまっています。しかしテックチャンスでは、プログラミングの基礎から、「自分でアプリを制作する」ところまで、少人数クラスで指導。0から学んだ高校生が、大学生が卒業研究で挑戦するレベルのコンテストで入賞するという実績も挙げています。
現在、千葉大学や慶應義塾大学で、プログラミング能力が高い生徒が高2で「飛び入学」できる制度が進みつつあります。今後は、どの教科も学ばねばならない今の大学受験のしくみを、プログラミングによって変えていく後押しができたら、と思っています。
広島大学で、さまざまな人との出会いがありました。「就職だけじゃない、起業という選択肢もある」ことを広めたくて、学生の起業支援組織1st penguin(ファーストペンギン)に参加。先生や仲間から、起業に関する刺激をもらったのも大きいです。大学院では、全国で唯一の「学習工学研究室」に所属し、平嶋宗先生の下で研究を進めています。平嶋先生は、私と同じ「教育を工学で変えたい」という思想の持ち主。最も尊敬する先生です。
現在、広島大学の近くにあり、広大卒業生が営むoluolucafe(オルオルカフェ)で、格安で西条校を運営させてもらっています。教育学部や工学部の学生が、講師をしてくれています。 私の起業の原点は、広島大学のある東広島市。学園都市らしい落ち着いた雰囲気のまちに学んだからこそ、プログラミングに打ち込むことができ、素晴らしい人との出会いがあったと感謝しています。