移住・定住に取り組む
住民自治協議会の紹介
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月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)
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移住・定住に取り組む
住民自治協議会の紹介
有田園芸農場 代表取締役 有田 隆則さん
※2017年12月取材時
安芸津町に本社を置く有田園芸農場は、花苗や野菜苗を年間約270万鉢生産し、大手ホームセンターや花市場などに出荷している。安芸津の特産品として有名な赤土ジャガイモやキャベツ、レタスなどを栽培し、ジャガイモの加工品も販売する、まさに「花と緑・食のトータルプランナー」。就農希望者を全国から募集している同社の取り組みについて、話を聞いた。
瀬戸内の温暖な気候に恵まれ、台風の被害の少ない安芸津町。牡蠣やジャガイモ、ビワなど多くの特産物があることでも有名です。有田園芸農場では、メイン事業である花苗や野菜苗、生鮮野菜の生産の他、幼い頃から食の大切さを知り、農業に関心を持ってもらおうと、地元の小中高生、大学生の職場体験を積極的に受け入れ。「体験農場」にてジャガイモの収穫体験の場を提供しています。広島市で開催された「フードフェスタ」や安芸津町で毎年11月に開催される「火とグルメの祭典 あきつフェスティバル」では、じゃがいもコロッケの実演販売やジャガイモの加工品のブースを出店し、特産品をアピール。安芸津町や同社のファンを作ろうと奮闘しています。
「安芸津の良さをアピールすることが、結果的に自社の宣伝につながります」有田社長
130年続いた有田農園を、5代目となる有田隆則さんが法人化し、(有)有田園芸農場を設立しました。29期目の現在、社員とパート社員合わせて35人が働いています。これまでに地元や全国からたくさんの農業志願者を受け入れてきました。 「健全経営のためには、生産スタッフに加え、農業設備や機械などのスペシャリストも必要」と考える有田さん。優秀な人材を求めて、東京や大阪、広島で開催される新・農業人フェアに積極的に出展しています。ここで農業を学んだ後に、独立した人もたくさんいます。東京会場で知り合った千葉県出身の甲斐直樹さんは、同社で研修後、現在安芸津町に移住し、レモン農家として頑張っています。
出荷に向けて栽培されているパンジー
「入社希望の人が、後で『何か違っていた』と思わないように、必ず1週間以上のインターンシップを体験し、職場環境を知ってもらいます」と話す有田さん。インターン生のための寮も用意。営業配達、栽培、得意先回りなど一通りの業務を経験してもらい、事前マッチングの時間を大切にしています。入社時には安芸津町内のアパートを紹介し、住宅補助金も支給。県外からの就農者も住居を探す心配がなく、通勤も便利です。
全国の優秀な人材を地方に呼び込むのは簡単ではありません。そこで、インターンシップや雇用制度の充実をはかり、未来のスペシャリストを育成していきます。
幾棟ものビニールハウスの中は、花であふれています
広島県立農業短期大学を卒業後、出身地の熊本県で営農指導員として勤務していました。教えるだけではなく「自分でものづくりがしたい」と思い、2002年に入社。熊本から安芸津町へ移住。当初は知り合いもおらず、心細い思いをしましたが、すぐに地域の人や、社員同士の交流が生まれました。今後は「有田ブランド」のさらなる確立を目指し、頑張りたいと思っています。 現在、JR安芸津駅近くに、妻と高2の子どもと住んでいますが、学校もスーパーも近くにあり生活や通勤、通学はまったく問題ありません。瀬戸内の温暖な気候や風土にも満足しています。
生産部長 池﨑弘文さん(53歳)
有限会社有田園芸農場
〒739-2401 広島県東広島市安芸津町木谷4820
電話:0846-45-2606 E-mail:arita@kyosai.or.jp